エンジンオイルの劣化

エンジンオイルが真っ黒に!?

エンジンオイル

通常走行で劣化

特に大きなレースに参戦しなくても、12時間耐久ドライブを敢行しなくても、肌寒いどころか体の芯まで凍えそうな冬の朝に急発進するような真似をしなくても、 ごく普通にたまに車でお出掛けするだけでもエンジンオイルは劣化します。 通常の走行(買い物しようと町まで出掛けたり)でもエンジン内は燃焼により高温になること間違いなしなので、微量ですが水分が混入することは避けられません。 また急発進・急加速をしなくても加速中は未燃焼ガスが発生しますし、整備士にしか理解できないような化学反応がエンジン内部で盛んに行われています。 なので無茶な運転をしたり劣悪な環境で自動車を運転しないように気をつけていても、エンジンを使って走れば走るほどオイルの劣化は進行します。 「おとなしい運転を心掛けているからまだ8年はエンジンオイルの交換は不要だな」なんて呑気なことを言ってはいけません、汚れたままのオイルをいつまでも使わずに、 定期的にエンジンオイルの汚れを検査してどす黒くなっていたら速やかに自分で交換するか、整備工場やガソリンスタンドで交換してもらいましょう。

高速・高回転走行

軽くアクセルを吹かすのではなく強くアクセルを踏み込むと、エンジンは高速回転で膨大なエネルギーを生み出してくれます。 この状態の高速・高回転走行はエンジンに大きな負荷がかかりますし、摩擦量も通常時より多く発熱も激しさを増すばかりで平常時とは雲泥の差があります。 酸化物や未燃焼ガスもたくさん発生しますしこれらの理由全てがエンジンオイルの劣化速度を早める原因となります。 そう頻繁に高速・高回転走行をすることはないかもしれませんが、信号が青に変わると勢い良くアクセルを踏んで急加速する癖のある人もいます。 でもこの行為はエンジンオイルの劣化を早めるということを覚えておきましょう。また起伏の激しい道、山道の登坂を走行する時も同じようなことが言えます。 坂を上っていくためにはアクセルを吹かしてエンジンを沢山働かせなければならず、エンジンには大きな負荷がかかります。 それと同時にエンジンオイルの劣化もグングン進んでいくのです。

多頻度短距離走行

近所のコンビニにちょっと行くだけでも自動車に乗り込んでエンジンをかけて軽快なBGMを聴きながら、でも一曲も聴き終わらないうちに目的地に着いてすぐに停車してエンジンを切ることを毎日繰り返す運転法をする人もいます。 歩いて1分の距離でも歩かずに、自転車に乗ることもせず自動車で行きたがるのは身体を動かすのがめんどくさいからでしょうが、このような走行は車に負担をかけることを知らないせいもあるでしょう。 こうした短距離走行を繰り返すとエンジンが温まりきらないまま走行する時間が多くなるのも必然で、エンジン内部に水分が混入してオイルの劣化が進みます。 なので適度に長距離走行をすることがエンジンオイルを長持ちさせる秘訣になるのですが用もないのに遠出するのは、毎日忙しく電車通勤をしている人や自転車通勤している人、ガソリン代を節約したいと普段はあまり車を使わない人にとっては難しい注文と受け取られてしまいそうです。 ですが週に1回くらいはエンジンを温める意味でもブラブラとドライブするのも愛車のためには必要なことなのです。